11月21日〜23日の3日間、一般社団法人 沖縄デジタルコンテンツ産業振興協議会様(以下 OADC)による「沖縄ネクストクリエイターズフォーラム」(http://oadc.asia/ncf/)へ招待参加してきました。OADC様は、沖縄からデジタルコンテンツやクリエイターを育成、発信を計画していくために作られた社団法人になります。
沖縄に招待されたのは、SPAJAM2015ファイナリストの中の16名(エンジニア、デザイナー)です。
SPAJAM2015は、2015年7月に各地の予選を勝ち抜いたチームが参加した、一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム主催のハッカソン形式コンテストです。
今回は、沖縄の若いクリエイターと、SPAJAM招待枠のエンジニア&デザイナーとの混合チームにより行われた3日間の「パラダイスジャム」への参加がメインでした。
その「パラダイスジャム」のレポートをざっくりさせていただきます。
会場は沖縄のリゾートホテル!
国際通りから移動すること30分。ほんとに周りには海!のリゾートホテル「サザンビーチホテル」が今回の会場でした。
オープンセミナー
“白猫プロジェクト”で有名なコロプラの柳澤さんのセミナーから始まりました。
内容は コロプラの歴史にはじまり、開発スタイルとしてのポリシー。
若いクリエイターたちに対するメッセージとして、 「素直さが大事。客観を得るには素直さが必要だ。素直さがある人のほうが成長する」ということをお話していました。
コロプラの社内での工夫や、モチベーションの保ち方はとても興味深いところでした。
グループトーク
コロプラ・ガンホー・ドワンゴ・DeNA・バンダイナムコ等の大企業、第一線の人たちによるグループトークが行われました。
一通り話をされたあとは、沖縄の若いクリエイターの卵たちによる質問が繰り返されていました。1時間ほどで、全員の方のお話は伺えない感じだったので、若い人たちはもっと聞きたかったかもしれないなと感じました。
パラダイスジャム(アイデアソン&ハッカソン)
ここからが今回のメインイベントである、パラダイスジャムです。
アイデアソン
ブレイン・ライティング・シートを使ってのアイデアソンになります。
(ブレイン・ライティングとは? 参考URL:http://braster.ocnk.net/page/11)
テーマ「沖縄を楽しむ」
沖縄の若いクリエイターの卵たちとのアイデアソンから始まったのですが、皆さんとても素直で純粋。
テーマが発表されて、何で?どうやって?どのように?沖縄を楽しむのかをキーワードを上げていき、最後にアプリのアイデアをシートにそれぞれ書きなぐっていきましたが、色んな視点があるなか、沖縄の方たちは観光客にいかにアプリで沖縄を楽しんでもらえるかを真面目に考えていました。
この時間は、ニコ生での放送もしており視聴してる方からのアイデアも発表されたり、みんなで好きなアイデアに★印を付けて歩いたりと、ただ考えるだけでなく皆のアイデアを覗ける有意義な時間でした。
アイデアソンのあとは、チームでのアイデア固め&交流をはかりながらの夕食。その後、ハッカソン会場へ移動し各チームでの開発にはいりました。
ハッカソン
今回のハッカソン、ただのハッカソンではなく、沖縄の若いクリエイターたちを育てる意味も含まれており、各チームそれぞれSPAJAM招待メンバーはそちらに頭を使ったようでした。私のいたチームも例外ではなく、若いクリエイターたちに何を持ち帰ってもらえるのかを考えた初日でした。
同じチームになった沖縄の若い4人に、初沖縄のこちらからはバンバン質問を投げさせてもらいました。そこから生まれるコミュニケーションや地域の違い、地元の人でも知らない事を知るのが目的。
そこから実際に作った作品は、沖縄の観光客の足になっているモノレール「ゆいレール」を使ってスゴロクをして遊ぶもの。
調べていくと、ゆいレールは沖縄の人たちにはなかなか使って貰えていない、車社会であるがための地元の問題があったり、それぞれの駅に特色があること、さらに今後延びる計画があることなど、いろいろおもしろいネタが出てきたため、観光客だけでなく、あまりゆいレールを使わない地元の人にも楽しんでもらえるアプリを!という方向性で進めていきました。
他チームがシーサーを使うなら、ゴーヤの断面でキャラクターでも入れようか?とか、ゆいレールの”ゆい”と「行く」の沖縄方言”いちゅん”を組み合わせた名前で「YUICHUN」にしよう!とか、チーム内での会話の中からひろった案を反映してみました。
「沖縄を楽しむ」というテーマは、なんとでも捉えられるものでした。
なので、各チームできたものは全部正解なのです。(と、勝手に思ってます)
開発にあたって、みんなで話をして役割を決める。そしてゴール目指して取り組む。ハッカソン初体験の沖縄の若いクリエイターたちは、招待されて来たエンジニアやデザイナーをどうのように見ていたのかはわかりませんが、最後には沖縄の方言どおり”いちゃりばちょ~で~”(一度会ったらみんなきょうだい)でした。
最終日の朝プレゼンをし、賞が8組中3組決まりましたが、今回のパラダイスジャムは勝ち負けというよりは、コミュニケーションがどれだけとれたのか?という点が1番おおきかったのではないかなと感じています。
(3日間のうちの1番のチームのネタは、プレゼンの直前の朝に位置情報をテストしに行ったら、実は信号無視で交通違反で捕まっていたこと…。)
最後に
2泊3日のハッカソンでしたが、トータル睡眠時間3時間、観光はほぼない状態での沖縄。地元の方たちが優しくゆるく迎え入れてくれた事が何より嬉しかったハッカソンでした。
沖縄の若いクリエイター達がこれをキッカケに、
ものづくりを楽しんでいろんな場にでて来て、また会える事を楽しみにしています。